1面コラム 潮の響=生活の範囲

2017年05月12日

 子どもの頃は、いろいろな場所が遊び場になった。数十年前の伊豆は、車の通行量が少なく道路で遊ぶことができた。空き地や学校の校庭で野球を楽しむことも多かった。係留中の船から船へとジャンプしたり、川でウナギを追いかけたりした。行く先々に発見があり、自分が活動している範囲は広大に思えた

 ▼最初は歩いていける範囲が移動の限界だったが、小学4年生で自転車に乗れるようになると世界が広がった。中高生になると、バスや電車を利用して沼津や小田原などに出掛けるようになった

 ▼高校卒業後、多くの仲間は、伊豆の外に活動の場を移した。同級生が活躍しているという話を聞くと、うれしくなる。一方で音信を聞かなくなった仲間もいる。みんないい人生を送っていると信じたい

 ▼昔遊んだ場所を今眺めると、狭い区域だったなと思う。子どもの頃に比べ景観もずいぶん変わった。それでも歩いていると、当時の楽しい思い出がよみがえる

 ▼伊豆出身者の中には、定年後は伊豆に戻りたいと話す人もいる。伊豆での暮らしで困ることの一つが移動。公共交通機関が整った大都市から移り住んだ人が、車を持たなくても生活の範囲を狭めないよう環境を整えることは急務だ。

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