1面コラム 潮の響=からむし織りの里から

2017年04月30日

 イラクサ科の多年草植物「からむし」。漢字で書くと「苧」で、苧[ちょ]麻[ま]や青[あお]苧[そ]とも呼ばれる。手作業で取り出された繊維は透き通るように美しく、そして強い。織り上げられた布は独特の軽さと風合いを持ち、夏の最高級織物と評される

 ▼伊豆市の中伊豆窯ギャラリー・ダルシンで5月1日まで、展示会「からむし織りの里から」が開かれている。2年に1度開催し7回目。取材の際、主催する奥会津昭和村振興公社の関係者からいろいろ話を聞いた

 ▼福島県の南西部に位置する昭和村は、600年ほど前から苧の栽培を受け継いできた。以前は原料の産地として出荷するだけだったが、50年ほど前からは「からむし織り」にも取り組み、着尺や帯、小物などを生産・販売している

 ▼「織姫事業」も20年以上続けている。全国から「からむし織り」に興味がある女性を募集し、一連の作業工程と山村生活を体験してもらうプログラム。これまでに100人ほど受け入れ、20人以上は修了後も村に残った。結婚した女性も10人以上いるという

 ▼定住促進に取り組む伊豆の市町にも参考になる事例と感じた。田舎暮らしを求め移住先を探す人は多い。「からむし織り」のような地域の特色を考えることが重要だ。

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