1面コラム 潮の響=自然とは謙虚に

2017年03月21日

 8年前の3月21日だった。春本番を前に一人、山梨と静岡の県境にある十枚山(標高1726メートル)へ登山に出掛けた。興津から富士川街道(国道52号)を北上。山梨県南部町で山道に入り、簡単な地図を手に登山口を目指した

 ▼河原に車を止め、小さな丸木橋を渡った。登山ガイドブックに載っている山なのに、道標がまったくない。所々の樹木に付いたビニールひもやテープを頼りに上へ上へと進んだ

 ▼途中で登山口を間違えたことに気付いたが、そのまま行けば、正規の登山ルートに合流すると思い込んでしまった。3時間ほど登り続けたところで、目の前に大きな岩山が立ちはだかった

 ▼慌てて下山。今度は下山ルートが分からなくなった。走って転び頭を打った。尾根を誤り、谷底の袋小路に迷い込んだ。日が暮れ、山中でビバーク。寒さとクマへの恐怖心で一睡もできなかった。翌日は大雨。登り返すと、運良く携帯のアンテナが1本立った。地元警察と消防団に救助されたのは、その日の日暮れ直前だった

 ▼山を甘くみた恥ずかしい体験。伊豆の天城の山々も懐が深く、時々遭難騒ぎがある。これから暖かくなると、自然に親しむ機会が増える。自然とは、くれぐれも謙虚に向き合いたい。

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