記者コラム=体が覚えていた避難路

2017年03月15日

 災害を想定した避難訓練を見る度に、東日本大震災で被災した時の記憶がよみがえる。

 当時住んでいた茨城県南部は震度6弱を観測した。職場で同僚と休憩中、突然下から「ドン」という突き上げに襲われた。激しい揺れが続いて壁に亀裂が入り、部屋が真っ暗になった。立つこともできず必死で机にしがみついていた。

 大災害の発生時、人は恐怖で想像以上に何もできない。ただし繰り返し体験したことは体が覚えている。建物から逃げ出す際、筆者は避難訓練で何度も通った経路を無意識に目指していた。

 12日の津波訓練は賀茂地区も大勢が参加した。体で覚えたことが一つはあるはず。万が一の際、それが必ず役に立つはずだ。(穂)

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