市長一転、開催を断念 見通し甘く陳謝―熱海国際映画祭

熱海版 2019年06月05日

第2回熱海国際映画祭の開催を断念すると発表する斉藤市長=市役所
第2回熱海国際映画祭の開催を断念すると発表する斉藤市長=市役所

 ■運営会社・髪林氏「予定通り」強調 負債「司法の場で解決」

 熱海市で昨年開催された第1回熱海国際映画祭の負債を巡って実行委員会が分裂し、市が中心となって開催するとしていた第2回映画祭について斉藤栄市長は4日、市役所で会見し、開催を断念すると発表した。映画祭企画・運営会社「フォーカス」が実施すると主張する映画祭には市として一切関与しないとし、負債は司法の場を通じて解決を図る方針を示した。

 斉藤市長は「代理人の弁護士を通じてコンペティション部門の作品確保に努めてきたがかなわず、苦渋の判断だが断念せざるを得なくなった」と説明。市が開催の意向を表明した5月27、29日の会見からわずか1週間で前言を撤回する結果となり、「(見通しが甘いとの)批判は甘んじて受ける。市民におわび申し上げる」と陳謝した。自身の責任については「重く受け止めている。しかるべきタイミングで私を含め組織としての一定のけじめをつけたい」と述べるにとどめた。

 今後の対応では、市が本年度拠出した負担金500万円の返還をフォーカスに求めるとし、文化庁への補助金申請も取り下げる意向を明らかにした。

 市長の会見を受けて、フォーカス社長の髪林孝司氏も市内で急きょ会見を開き、実行委員会として第2回映画祭を28日から予定通り開催することを改めて強調。「会場となるホテル、コンペ作品審査員の確保はできている。今後も準備を進めていく」と述べた。文化庁への補助金申請を取り下げるとした市の方針には「サボタージュ(怠業)は許されない。市のやり方は嫌がらせ」などと批判。文化庁補助金や企業の協賛金、チケット収入などの収入が実現できなければ支払いに支障をきたすとも語り、「回り回って市の税金が使われることになる。収入の機会損失分は司法の場で解決を図る」と主張した。

 ■国際映画祭、あす考える会

 熱海市民有志による「市民で熱海国際映画祭を考える会」が6日午後6時半から、清水町の熱海魚市場会議室で開かれる。参加自由で、主催者の和田町の映像作家永田雅之さんは市民らに参加を呼び掛けている。

 【写説】第2回熱海国際映画祭の開催を断念すると発表する斉藤市長=熱海市役所

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