GP賞金未払い 決算には支出記載―第1回熱海国際映画祭 

熱海版 2019年05月18日

 ■ずさんな財務実態 フォーカス、市「取材、応じられない」

 熱海市で昨年6~7月に開催された第1回熱海国際映画祭(実行委員会主催)の債務を巡る問題で、グランプリを受賞した映画製作者に賞金(100万円)が支払われていないことが17日、熱海新聞の取材で分かった。実行委が公表した収支決算書には入賞賞金の支出記載があり、公的資金も投入されたイベントの決算に疑義が生じるなど、ずさんな財務実態が浮き彫りとなった。

 世界89の国と地域から未公開作品1508本の応募があった前回の「インターナショナル・コンペティション部門」では、英国・台湾合作の長編「ザ・レセプショニスト」がグランプリを受賞。公募段階で告知のあった賞金100万円が支払われることになっていた。だが、英国在住のジェニー・ルー監督と交流のある昨年の映画祭関係者によれば、今月13日にSNSで問い合わせたところ「賞金を受け取っておらず、問い合わせても返事がない」と説明。本紙が関係者を通じて17日に行った再度の事実確認でも未受領を明言した。

 本紙の取材に対し、実行委を構成する映像制作会社「フォーカス」と市は「事実関係を調べている。個別の取材には応じられない」と取材対応を拒否した。

 昨年9月に公表され、市議会にも提出された決算資料には、支出のイベント経費の一覧に「入賞賞金」の記載がある。昨年の実行委周辺関係者からは「決算が虚偽だった疑いがある」との指摘もある。

 同映画祭を巡っては、61万円余の損失が生じたとする収支決算書に誤りがあり、実際の負債が少なくとも900万円以上に上ることが本紙の取材で明らかとなり、市などは「事実確認し、追って公表する」としている。

 6月28日に開幕する今年の第2回映画祭では、賞金は設けられていない。

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