ダイダイの6次産業化を 西熱海町の岡野谷さん 

熱海版 2019年05月08日

倉田晃平さん(中央)とし子さん夫妻からダイダイの説明を受ける岡野谷さん=上多賀
倉田晃平さん(中央)とし子さん夫妻からダイダイの説明を受ける岡野谷さん=上多賀

 ■栽培し加工・販売 「価値上げ次世代へ」 生産者倉田さん、畑貸しノウハウ伝授

 地元特産のかんきつの活用を図ろうと起業した熱海市内の男性がこのほど、長年ダイダイ栽培を手掛けてきた上多賀の生産者と畑の賃貸契約を結び、ダイダイの6次産業化に向けて動き出した。山田酒店勤務で、かんきつの栽培・加工・販売業「シトライ・カンパニー」を立ち上げた岡野谷伸一郎さん(45)=西熱海町=で「ダイダイの価値を上げたい。栽培を含めて事業を若い世代へとつなげていきたい」と話す。

 特産品を使って酒を造りたいと考えていた岡野谷さんは、飲食3団体が熱海商工会議所で開いた「あたみだいだいサワー」の試作・試飲会に参加。ダイダイ活用の動きに触れ、自身も事業化を目指した。ダイダイについて学ぶ必要性を感じていたときに、同商議所を通じて出会ったのが市内で最も多くのダイダイを生産する倉田晃平さん(75)、とし子さん(73)夫妻だった。

 高齢になり、次の担い手がいないまま畑の“放置”も検討していたという倉田さんと、賃貸契約を結ぶ話がすぐに具体化した。倉田さんが先祖から受け継いだ畑105アールのうち、70アールを借りることになった。農業は未経験ながらも、剪定(せんてい)や収穫などのノウハウを倉田さん夫妻から学びながら栽培を進める。

 岡野谷さんは「仲間や同級生の助けを得ながら、栽培していく。いずれは若い人たちが収入を得られる形にしていきたい」と表情を引き締める。晃平さんは「熱海のために頑張ってもらえるなら、応援したいと思った。ダイダイは熱海の宝。少しでも広めてもらいたい」と話した。

 【写説】倉田晃平さん(中央)とし子さん夫妻からダイダイの説明を受ける岡野谷さん=熱海市上多賀

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