下位10人と次点、150票内激戦 熱海市議選振り返って

熱海版 2019年04月23日

1票を投じる市民。新鮮味に欠ける顔ぶれとなったことから投票率は伸びなかった=上多賀会館
1票を投じる市民。新鮮味に欠ける顔ぶれとなったことから投票率は伸びなかった=上多賀会館
吉田委員長から証書を受け取るトップ当選の川口氏(左)=市役所
吉田委員長から証書を受け取るトップ当選の川口氏(左)=市役所

 ■新人2人、新鮮味欠く 旧民主に近い現職3人落選、党勢低迷の現状映す

 15の議席を18人で争った熱海市議選は21日に投開票が行われ、現職11人、新人と元職各2人の新市議が決まった。次点と下位当選10人が約150票の範囲でしのぎを削る激戦となったが、新人がわずか2人と新鮮味に欠ける顔ぶれとなったことから、投票率は前回選を1・88ポイント下回る54・18%と過去最低を更新した。落選した3人はいずれも旧民主党に近い現職。4年間の活動と運動量に加え、分裂し党勢が低迷する旧民主の現状を映す結果となった。

 トップ当選の川口健氏(51)は、地元和田木を地盤に下馬評通りの強さを発揮。元職の橋本一実氏(54)は市議3期、県議2期の実績と知名度を生かして2位につけた。公明の米山秀夫氏(62)と後藤雄一氏(57)は組織力で危なげなかった。

 熱海駅周辺を地盤とし、支援者が重なる杉山利勝氏(59)と赤尾光一氏(48)、ともに2期目の挑戦となった泉明寺みずほ氏(48)と竹部隆氏(71)は強い危機感が奏功。ベテランの稲村千尋氏(67)と高橋幸雄氏(63)は手堅く地元票などを取りまとめた。越村修氏(54)は地元町内会などに浸透。国内最高齢クラスで注目の山田治雄氏(91)は、多選批判や健康不安の声を豊富な運動で封じ、自身の同市議会最多記録を更新する12回目の当選を果たした。

 村山憲三氏(72)と田中秀宝氏(50)は地道な運動で滑り込んだ。小坂幸枝氏(72)は共産支持票を得て最下位ながら初当選した。

 落選した金森和道氏(62)、和田翔平氏(30)、小森高正氏(53)は支援者が重なる橋本氏出馬の影響で防戦となり、終盤の必死の巻き返しも実らなかった。

 同市では長期低落傾向にあった宿泊客がV字回復し、観光面で注目を集める。一方で観光・経済の持続的発展、人口減少、少子高齢化、観光産業における深刻な人手不足など問題、課題は山積している。新市議の多くが認識し、選挙公約に掲げたこれら諸課題にどう向き合い、解決するのか。新市議の政策提言と手腕が注目される。

 ■「市民の手、足、耳に」 市選管、15人に当選証書付与

 熱海市選挙管理委員会は22日、21日に執行した同市議選の当選証書付与式を市役所で開き、吉田耕之助委員長が激戦を勝ち抜いた15人に証書を手渡した。

 あいさつで吉田委員長は「国際観光温泉文化都市熱海市の発展に尽力し、市民の幸せのために頑張ってほしい」と激励。来賓の斉藤栄市長も「厳しい社会環境ではあるが、行政と議会が車の両輪となり、連携して諸課題に取り組む」と言って当選を祝福した。

 15人を代表し、トップ当選を果たした川口健氏(51)は「市民一人一人の幸せと郷土熱海の繁栄を信条とし、市民の手、足、耳となって働くことをここに宣言する」と誓った。

 新市議の任期は5月1日から4年間。

 【写説】1票を投じる市民。新鮮味に欠ける顔ぶれとなったことから投票率は伸びなかった=熱海市の上多賀会館

 【写説】吉田委員長から証書を受け取るトップ当選の川口氏(左)=熱海市役所

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