丹那トンネル「殉職者功績、新時代に」 神社で例祭―熱海

熱海版 2019年04月08日

雨宮宮司の仕切りで神事に臨む参列者=丹那神社
雨宮宮司の仕切りで神事に臨む参列者=丹那神社
商店街を威勢良く練る神輿=JR熱海駅前の平和通り
商店街を威勢良く練る神輿=JR熱海駅前の平和通り

 ■67人の霊慰める

 JR東海道線丹那トンネル工事の殉職者を慰霊する丹那神社の例祭が7日、熱海市福道町の同神社で開かれた。同神社奉賛会(田島秀雄会長)をはじめ、市や工事関係の末裔(まつえい)、JR関係者らが参列し、殉職者67人の霊を慰め、熱海の一層の発展を祈願した。

 来宮神社の雨宮盛克宮司が神事を執り行い、参列者が順番に玉串をささげた。雨宮宮司は「平成の結びの祭りに本当に大勢の人に参加してもらい感謝している。丹那トンネルのありがたさ、功績というのを新元号の時代である令和の時代にも皆さんに力添えしていただき伝えていきたい」とあいさつした。

 神社周辺では、子どもたちに事跡を伝承する目的で近隣10町内会、子ども会による模擬店や大楠連の神輿(みこし)渡御などを実施。近隣住民などが集まり、楽しんだ。

 同神社は1921(大正10)年4月1日の最初の大崩落事故で犠牲になった16人を祭るため創建され、その後の殉職者を順次合祀(ごうし)した。祭礼は当初、国鉄関係者を中心に行っていたが、民営化の影響で中断したため、住民を中心に奉賛会を結成し、今年で25年目を迎えた。

 ■商店街で神輿渡御 大楠連 例祭盛り上げ

 熱海市有志でつくる「大楠連」(待井裕晃代表)は丹那神社の例祭に合わせて神輿の渡御を行った。2基の神輿を担ぎ、同神社の周辺やJR熱海駅前平和通り商店街などを練り歩いて例祭を盛り上げた。

 大楠連は10年前に発足した奉仕団体。メンバーに丹那トンネル関係者の子孫がいたことから、例祭を盛り上げようと神輿渡御を始めたという。

 同神社周辺を練った後、JR熱海駅前に移動し、平和通り商店街を巡行した。商店街には「ドッコイ、ドッコイ」などと威勢のいい掛け声が響いた。多くの観光客らが足を止め、見守ったり写真撮影したりして楽しんだ。待井代表は「来月から年号が令和になるが丹那トンネルの功績と感謝の心を令和になっても持ち続けていたい。これからも神輿の渡御を続けていきたい」と話した。

 【写説】雨宮宮司の仕切りで神事に臨む参列者=熱海市の丹那神社

 【写説】商店街を威勢良く練る神輿=JR熱海駅前の平和通り

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