大震災犠牲者に祈り 市民、観光客ら足止め黙とう―熱海駅前

熱海版 2019年03月12日

同報無線のサイレンに合わせて犠牲者に黙とうをささげる駅利用者ら=田原本町のJR熱海駅前
同報無線のサイレンに合わせて犠牲者に黙とうをささげる駅利用者ら=田原本町のJR熱海駅前

 ■発生時刻にサイレン吹鳴

 2011年3月11日の東日本大震災から8年となった11日、熱海市は地震発生時刻の午後2時46分から1分間、市内全域の同報無線で追悼のサイレンを吹鳴した。市民や観光客らが街で、職場で黙とうを行い、犠牲者に鎮魂の祈りを捧げた。

 行楽客らでにぎわうJR熱海駅前では、その場で足を止めて黙とうをする人々の姿が数多く見られた。会社OB会の旅行で同駅に降り立ち、駅前広場で頭を垂れた川崎市の奥山弘治さん(71)は「私には祈ることしかできないが、大変な災害であったことを胸に刻んでいく」と語った。

 市内では市役所、県熱海総合庁舎の各出先機関、消防、警察などで職員が仕事の手を休め、その場で黙とうを行った。

 ■東北の方角向かい市職員も

 市役所福祉事務所では、職員が東北の方角に向かい黙とうした。震災発生の半年後に岩手県山田町の災害対策本部に派遣され、義援金受け付けや応急仮設住宅入居者の対応に当たった長寿総務室の駒村健介さん(34)は「山田町で見た光景や出会った人たちを思い出す。被災地の人には頑張ってほしいし、自分たちも震災を風化させないように意識をしていきたい」と話した。

 日赤熱海市地区の事務局を担う同室にはこの日、富西寺や一般市民から義援金が寄せられた。「3・11を忘れないために毎年寄付を続けている」と話す人もいたという。

 【写説】同報無線のサイレンに合わせて犠牲者に黙とうをささげる駅利用者ら=熱海市田原本町のJR熱海駅前

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