マキの成長に人生重ねる 熱海市下多賀 小松伸一さん(75)

熱海版 2019年03月09日

成長を続けるマキの木と小松さん=熱海市下多賀
成長を続けるマキの木と小松さん=熱海市下多賀

 ■孫の成人心待ちにし伸び記録

 熱海市下多賀の小松伸一さん(75)の自宅に植わる樹齢約80年、全長8メートルにもなるマキの木。小松さんはマキの木と自分の人生を重ね合わせ、成長を見守っている。「この木を見ると、かみさんが来たのはこのくらいの時だな、子どもが生まれた時はあのくらいだったな、と思い出す」と振り返り、「孫が成人する時はあのくらいまで伸びるだろう」と木を見上げた。

 マキは小松さんの父が挿し木で育て、父が亡くなった後も大切に手入れしてきた。上に約3メートル伸びた後、木を支えるために設置したさおに沿って横に成長を続ける。さおには、1年でどれだけ伸びたか、分かるように約20センチ間隔で赤いテープが巻かれている。マキは1年に10~20センチほど伸び、現在8歳の孫が20歳になるとちょうどさおの先まで伸びる計算となっている。「孫たちが20歳になったら、庭で乾杯したい」と目を細める。小松さんには3人の孫がいて、8歳の女の子のほか、3歳の女の子、1歳の男の子がいるという。

 「ただ育てるだけじゃなく、庭と一緒に孫の成長を見守ることができる。一番上の孫が成人したら下の孫たちが20歳になるまで育て、次はさおの先のベランダまで伸びていってほしい」と語る。現在の位置からベランダまでは5メートルほど。到達すれば小内さんは100歳を超える。「それもロマンだ。だから木は面白い」と笑った。

 【写説】成長を続けるマキの木と小松さん=熱海市下多賀

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