長期休館前“最後の開館”満員―熱海・旧日向別邸

熱海版 2018年12月31日

長期休館前に見学を楽しむ入館者=春日町の旧日向別邸
長期休館前に見学を楽しむ入館者=春日町の旧日向別邸

 ■「4年後 また来たい」 

 熱海市春日町にある市の文化施設で国の重要文化財「旧日向別邸」は大規模保存修理工事のため、1月から長期休館に入る。休館前最後の開館日となった30日も予約で満員で、入館者からは「休館前に見ることができて良かった」「再開したらまた来たい」といった声が相次いだ。再開館は2022年4月の予定。

 入館者はガイドから地下室の設計を手掛けたドイツ人建築家ブルーノ・タウト(1880~1938年)の足跡や同邸建築の経緯、意匠の特徴などの説明を受けながら、地階の社交室、洋間、日本間を見て回った。

 千葉県の女性(57)は「長期休館に入ることは知らずに来た。見ることができてラッキーだった」と笑顔。東京都から訪れた30代の夫婦は「景観と部屋がマッチしていて面白かった」「竹を使った照明がそのまま残っていてびっくりした」と感想を語り、「4年後にまた来たい」と口をそろえた。

 同邸は実業家日向利兵衛の別荘で、地下室は国内に現存する唯一のタウト設計の建築物。所有する市は、建築から80年以上が経過し雨漏りや傷みが目立つ地下室の内装を本年度末から4年かけて修繕・復元し、上屋についても耐震補強などを行う。市教育委員会の担当者は「貴重な建物を残していくためにも、しっかりと保存修理工事を進めていきたい」と話した。

 【写説】長期休館前に見学を楽しむ入館者=熱海市春日町の旧日向別邸

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