熱海ゆかりの歌人・信綱を顕彰 短歌1165首

熱海版 2018年06月11日

信綱作詞の旧・熱海中校歌を歌う生徒たち=起雲閣
信綱作詞の旧・熱海中校歌を歌う生徒たち=起雲閣

 ■「元気な作品多い」

 熱海市内で晩年を過ごした歌人・国文学者の佐佐木信綱を顕彰する「第44回佐佐木信綱祭短歌大会」(実行委員会主催)が9日、起雲閣で開かれた。選歌の講評と表彰、市立熱海中生徒による信綱作詞の歌の披露、講演などが催され、市内外からの参加者が信綱をしのんだ。

 信綱の孫で歌人の佐佐木幸綱さんは「信綱は晩年、熱海の歌をたくさん作った。皆さんにも熱海の歌をどんどん作ってほしい」とあいさつした。熱海中からは吹奏楽部員37人が出席して信綱作詞の旧・熱海中校歌や「夏は来ぬ」を斉唱し、幸綱さん作詞の現在の校歌「光る海」も歌った。

 短歌は中学生の部に528首、高校生の部に227首が寄せられた。一般の部は自由題に233首、題詠「熱海」に177首の応募があった。選者は幸綱さん、幸綱さんの長男・頼綱さん、次男・定綱さんら歌人5人が務め、講評にも当たった。中学・高校生の作品について頼綱さんは「前向きで元気な歌が多かった」と語った。

 講演は佐佐木信綱研究会の経塚朋子さんと鈴木陽美さんが行い、「信綱 歌のことば」と題して語彙(ごい)研究の一端を紹介した。

 信綱は1944年に熱海に移り住み、西山町の「凌寒荘」で過ごした。大会は信綱の誕生日(6月3日)にちなみ毎年6月に開いている。

 【写説】信綱作詞の旧・熱海中校歌を歌う生徒たち=起雲閣

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