「関東大震災殉職警官の顕彰碑を」 建立へ準備―熱海・伊豆山

熱海版 2018年02月10日

顕彰碑の建立に向けて話し合う伊豆山地区の有志ら=伊豆山神社
顕彰碑の建立に向けて話し合う伊豆山地区の有志ら=伊豆山神社

 ■町内会長ら有志、今夏目指す

 熱海市の伊豆山地区で、1923年の関東大震災の際、被災者救護中に殉職した警官を顕彰しようと、地元町内会長ら有志が石碑建立の準備に動き出した。7日夜、伊豆山神社で発起人会を開き、今夏の建立を目指すことを確認した。発起人の一人で、市自主防災会連合会の中田剛充会長は「殉職警官の存在を後世に伝えることは、地域の防災を考え、住民の絆を強めることにもつながるのではないか」と話した。

 殉職したのは森町出身で、三島署熱海分署に勤務していた相羽清重巡査(享年37)。疾病調査の応援で派遣され、伊豆山神社前の通りにいた時、激震に見舞われた。参道階段で住民の避難誘導、負傷者の救護に当たったが、再度の強い揺れで崩壊した鳥居の破片で頭を打ち、亡くなった。

 2016年度、当時の熱海署長が「静岡県警察史・資料編」(79年発行)に相羽巡査殉職の記述を見つけたのをきっかけに、地元市議や町内会関係者らが存在を知り、昨春、子孫との交流も生まれた。「殉職を地域の安心・安全の礎としたい」と考えた関係者が声を上げ、顕彰碑建立に向けて動き出した。

 発起人には、同神社の原嘉孝宮司、大舘節生総代長、高橋幸雄市議、当摩達夫・伊豆山地区連合町内会長と中田会長が名を連ねた。「関東大震災 相羽巡査顕彰之碑の会」として、碑文や資金集めの検討・準備を進めることにした。会長には大舘総代長が就いた。

 顕彰碑は参道階段に今も残る、鳥居の土台の近くに建てる。震災から95年の節目となる9月1日までに設置を終え、披露する計画。

 オブザーバーとして発起人会に出席した奥田交治・熱海署長は「警察官の活動が顕彰されることに、温泉以上に温かい気持ちを感じる。顕彰を続けることで住民の防災や安全への意識が高まるといい」と語った。

 【写説】顕彰碑の建立に向けて話し合う伊豆山地区の有志ら=伊豆山神社

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