全小で書道紙リサイクル 再生紙一括購入し配布―熱海市

熱海版 2017年12月06日

池田さんによる書の実演に見入る3年生=第一小
池田さんによる書の実演に見入る3年生=第一小

 熱海市は本年度、全小学校で書道紙のリサイクル活動を進めている。練習用の再生紙を一括購入して各校に配り、使用後に回収して再生紙化する取り組みで、環境教育の一環で導入した。

 事業費は回収手数料を含め17万5千円。3~6年生1人当たり100枚ずつ購入し、年度当初に各校に配った。従来練習用の書道紙は学級費などで賄われていた。市教育委員会は「市では雑紙回収プロジェクトを進めている。子どもたちにも書道紙のリサイクルを通して環境への関心を高めてもらえればいい」と話した。

 ■出前授業で書家の実演見学 第一小

 熱海市立第一小で5日、「書道紙リサイクルプロジェクト」の一環で出前授業が行われた。3年生46人が推進団体・エコ再生紙振興会の事務局長で書家の池田光希さんから書道紙をリサイクルする工程を聞き、書道具や書の実演を見学した。

 池田さんは使用済みの半紙を丸めて詰めた袋と、畳んで詰めた袋を見せ「一度にたくさんの紙を運ぶためにも、紙は丸めずに重ねて回収してほしい」と呼び掛けた。また三条実美(号・梨堂)のために明治期に作られたという墨など貴重な書道具や後藤新平らの書を間近で見せ、書の世界の一端を紹介した。

 締めくくりに「情熱第一」と書き上げ「何事も一生懸命にやることが大切」と語った。戸塚富有さんは「学校にない道具がたくさんあってびっくりした。これから練習した紙は丸めて捨てないようにしたい」と話した。

 同振興会によると、書道紙のリサイクル活動は神奈川県西部の町で既に行われているが、静岡県内では熱海市のみという。

 【写説】池田さんによる書の実演に見入る3年生=熱海市立第一小

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