1460人が避難や情報伝達 地域防災訓練―熱海

熱海版 2017年12月04日

てんぷら火災を想定し、ぬれタオルで火を消し止める訓練に挑戦する主婦=和田山町公民館
てんぷら火災を想定し、ぬれタオルで火を消し止める訓練に挑戦する主婦=和田山町公民館
避難路に伸びた草を刈り、落ち葉を集める参加者=網代
避難路に伸びた草を刈り、落ち葉を集める参加者=網代

 ■46自主防参加 クロスロードも実施

 本県の「地域防災の日」の3日、2017年度地域防災訓練が県内で一斉に行われた。熱海市でも市内83自主防災会のうち46の自主防と住民約1460人が地震、津波などからわが身を守る多彩な訓練を繰り広げ、防災意識を高めた。

 訓練は午前9時、相模トラフを震源とする大地震が突然発生し、沿岸に津波が襲来するとの想定で行われた。各自主防は地域の実情に合わせた避難、情報伝達、応急救護、初期消火といった訓練や津波避難路の整備、防災資機材の点検、土砂崩れ危険箇所の確認などに取り組んだ。

 和田山町では住民約70人が参加し、災害時の行動選択を考えるカード型ゲーム「クロスロード」、初期消火、てんぷら火災の消火、消火栓の取り扱いなどを行った。初めて訓練に採り入れたクロスロードでは「避難所に愛犬を連れて行くか」「食料配給のない避難所で自分の非常持ち出し袋から食料を人に分け与えるか」といった災害時に起こり得る問題を「はい」と「いいえ」で答えた。参加者は感情と理性、本音と常識が交錯する正解のない判断に頭を悩ませた。

 主婦菅野真由美さん(30)は「難しい判断が多く、いろいろ考えさせられた」と感想を語った。同町自主防災会の坂本幸一会長は「災害が起きて初めて分かる問題がある」とし、ゲームの意義を強調した。

 この後、ぬれタオルをかぶせるてんぷら火災の消火訓練、車のエアバッグ作動実験の見学を行った。

 ■津波避難路で草刈り・網代地区 3カ所で町内会自主防の50人

 網代地区では地区内に3カ所ある津波避難路で草刈りを行った。各町内会と自主防から約50人が参加し、草刈り機や鎌などで、避難路を覆う下草や斜面に伸びた木の枝などを刈り取った。

 公民館裏から斜面を上がるルートでは、参加者が草刈りとともに階段に溜まった落ち葉や木の枝などを取り除き、安全な通路の確保に努めた。

 年2回、夏と冬に行われている活動で、参加者から「避難に支障がないようにと考えながら行う作業は、防災に対して意識を新たにする意味もある」という声も聞かれた。

 【写説】てんぷら火災を想定し、ぬれタオルで火を消し止める訓練に挑戦する主婦=熱海市和田山町公民館

 【写説】避難路に伸びた草を刈り、落ち葉を集める参加者=熱海市網代

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