大黒崎の施設老朽化、下水道センター活用へ 熱海市のし尿処理

熱海版 2017年09月05日

老朽化により一部の処理機能が停止している大黒崎し尿管理センター=泉
老朽化により一部の処理機能が停止している大黒崎し尿管理センター=泉

 ■広域受け入れも視野

 熱海市は、老朽化した泉のし尿処理施設「大黒崎し尿管理センター」に替えて、和田浜南町にある公共下水道の市浄水管理センターで市内のし尿を処理する方向で近く準備を開始する。新施設建設に比べて整備費、運営費とも安価な最善の方法としており、広域行政で連携する神奈川県湯河原、真鶴両町のし尿受け入れも視野に事業を進めていく。

 大黒崎は下水道未整備の地域や未接続の家庭、事業所のし尿を微生物の力で分解して乾燥、焼却している。現在の処理軒数は約4千軒、1日の処理量は40立方メートル。だが、1978年の稼働から約40年経過して老朽著しく、焼却炉は壊れて機能を停止。処理槽などの傷みも激しく、無理な補修を重ねて動かしているのが現状という。

 当初は処理を外部委託する湯河原、真鶴両町と共同で新処理施設を建設する計画だったが、財政事情から凍結。その後の規制緩和で下水処理場にし尿を搬入して処理することが可能となり、浄水管理センターでの代替処理に方針転換した。

 計画によると、同センター周辺住民には、付近をバキュームカーが数多く往来することへの抵抗、反対意見が多く、姫の沢にあるごみ焼却施設のエコ・プラント姫の沢に、し尿を一時貯留する中継施設を整備。ごみなどを取り除いた上でタンクローリーで同センターに運び、下水とともに処理する。

 関連設備の費用は2~3億円で、独立した処理場建設に比べて投資額は10分の1、運営費も格段に安く抑えられる見込み。来年度にも整備に着手し、2年以内の処理開始を計画している。湯河原、真鶴2町のし尿処理も能力的に問題はないとしている。

 斉藤栄市長は「市民の負担が少なく、低コストで最善の方法。2町には熱海市民の感情を理解し、中継施設を自前で整備することを条件に共同処理を考えてほしい」と話した。

 【写説】老朽化により一部の処理機能が停止している大黒崎し尿管理センター=泉

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