人手不足の旅館・ホテルに、障害者の雇用促す 熱海市が支援策

熱海版 2017年07月08日

 障害者の就労支援策として熱海市は本年度、基幹産業である旅館・ホテルでの障害者雇用促進に乗り出した。障害者も活躍できる旅館・ホテルの業務を洗い出し、就労に意欲的で適性のある障害者と事業所を結びつける新事業。障害者の自立と、旅館・ホテル業界の慢性的人手不足の解消・緩和を図る一手として成果が期待される。

 市社会福祉課によると、同市では現在、意欲があっても就労が困難な人を対象とした就労継続支援B型3施設に約60人が通っている。各施設では将来の就労を目指して各種の技能訓練や軽作業に励んでいるが、夢がかなうケースは少ない。一方、旅館・ホテル業界は人手不足が深刻化し、従業員の高年齢化もあって現場の負担は増大。多くの企業で喫緊の経営課題になっているという。市が打ち出した雇用促進策はそんな両者を結びつけ、障害者の福祉向上と観光振興の両立を図る狙いがある。

 市ホテル旅館協同組合連合会に委託する事業は、ホテル・旅館が障害者の就労可能な業務を洗い出す作業からスタート。次の段階でB型施設が複数の利用者と支援員から成るチームを派遣。割り当てられた業務の現場実習を通じて事業者と施設双方で適性、作業効率、仕事の質の可否を判断し、人材派遣、利用者個々との雇用契約につなげる計画という。

 業務の種類としては客室清掃や布団敷き、料理の配膳などの仕事を想定している。本年度は現場実習まで行い、来年度以降の障害者の就労を目指している。担当者は「健常者よりも優れた技能を持つ障害者は少なくない。ホテル・旅館にも障害者が活躍できる仕事はある」と語り、現場の理解と協力を得て双方にメリットのある事業にしたいとしている。

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