芸支える道具に感謝 芸妓連が撥扇塚供養祭―熱海

熱海版 2017年04月21日

扇などの芸道具を火にくべる芸妓衆=上宿町の大乗寺
扇などの芸道具を火にくべる芸妓衆=上宿町の大乗寺

 熱海芸妓(げいぎ)置屋連合組合(西川千鶴子組合長)は20日、芸事に欠かせない道具に感謝する「撥扇(はっせん)塚供養祭」を熱海市上宿町の大乗寺で開いた。一つ紋の着物に身を包んだ芸妓衆約30人が出席し、役目を終えた扇子や三味線の糸、太鼓の撥(ばち)などをたき上げ、芸事のさらなる上達を祈った。

 法要で芸妓代表の初文(はつふみ)こと安藤和代さんが「壊れ、使えなくなった道具を、感謝の気持ちとさらなる技量の習得に向けて、心を新たにして供養する。心癒やされる観光地へ熱海温泉がますます発展するため、いっそう精進する」と祭文を読み上げた。斉藤栄市長、藤曲敬宏県議らが祝辞を述べた。

 たき上げは境内の供養塔前で実施した。芸妓が順番に扇や茶道具などを火にくべ、手を合わせた。28、29日の公演「熱海をどり」の無事成功を祈る芸妓や「扇子を落としませんように」と願い事を口にする芸妓もいた。

 同寺は、熱海花柳界の始祖・坂東三代吉師匠の菩提(ぼだい)寺で、撥扇塚は芸道具の供養塔として、同組合などによって建立された。供養祭は26回目。

 【写説】扇などの芸道具を火にくべる芸妓衆=上宿町の大乗寺

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