「第3の成長期つくって」 熱海市制80年式典、功労者を表彰

熱海版 2017年04月11日

約250人が出席して80周年を祝い、さらなる発展の誓った記念式典=桃山町のMOA美術館・能楽堂
約250人が出席して80周年を祝い、さらなる発展の誓った記念式典=桃山町のMOA美術館・能楽堂
内田さん(左)の司会で「熱海温泉誌」作成のエピソードなどを紹介する石川さんら編集委員と斉藤市長=MOA美術館能楽堂
内田さん(左)の司会で「熱海温泉誌」作成のエピソードなどを紹介する石川さんら編集委員と斉藤市長=MOA美術館能楽堂

 熱海市制施行80周年記念式典が10日、桃山町のMOA美術館・能楽堂で開かれた。式典と記念のフォーラムに合わせて約500人が出席。1937(昭和12)年4月10日に熱海町と多賀村が合併して誕生した熱海市の80年の輝かしい歴史を振り返り、市民と行政、産業界が一丸となってさらなる成長と発展の礎を築いていくことを確認した。

 ■若い世代に新しい熱海を

 式典には土屋優行副知事、勝俣孝明、渡辺周両衆院議員、姉妹都市・大分県別府市の長野恭弘市長をはじめ、市内各界の代表者や神奈川県を含む伊豆地区一円の首長ら約250人が出席した。

 あいさつで斉藤栄市長は「歴史を振り返り、将来を展望する絶好の機会である。熱海は現在、政財界の要人や文人墨客の保養地として栄えた明治・大正時代、戦後の高度経済成長期に続く第3の成長期をつくる段階にきている。若い世代には『新しい熱海は自分たちの力でつくっていく』という意識を持って町づくりに参加してほしい」と述べた。杉山利勝市議会議長は観光振興、人口減少や少子高齢化対策の重要性を強調。「市議会としても本市の未来が希望あるものとなるよう全力を尽くす」と語った。

 この後、市政功労者表彰を行い、保護司として地域の犯罪防止に努めた馬場峰俊さん(62)=水口町=、地域防災に尽力した洞田郁夫さん(59)=田原本町=はじめ消防団員9人の計10人に斉藤市長が表彰状を手渡し、長年の労苦と功績をたたえた。

 このほか、表彰を受けた8人(消防団員)は次の人たち。

 多田純(51)伊豆山▽井上延広(59)清水町▽河元晋哉(46)水口町▽坂下克巳(52)初島▽萩原辰生(53)網代▽鈴木幸一(52)下多賀▽春木博志(56)泉▽菊地賢次(53)網代

 ■熱海温泉誌、エピソードなど語り合う 執筆・編集の3人と市長 発刊記念し座談会

 フォーラムでは、記念事業の目玉として作成した「熱海温泉誌」の発刊記念座談会を催した。執筆・編集に当たった3人と斉藤栄市長が「熱海の温泉 感じたこと・伝えたいこと」をテーマに温泉誌作成のエピソードや感想、温泉を核とした町づくりへの意見を語り合った。

 同誌作成実行委員会代表の内田実さんが司会を務め、発刊の経緯を説明。同誌編集委員長の石川理夫さん(温泉評論家)は「資料・記録をどれだけ収集できるかが大事で今回は海外からも集めた。また中世の熱海の資料が集まり、今まで湯煙に隠れていた平安後期から鎌倉時代初めの熱海の姿が見えてきた」と語った。

 近世・現代を担当した松田法子さん(京都府立大大学院専任講師)は「江戸時代の熱海の実態と外から見たイメージの形成、伝播(でんぱ)をテーマにした」、近代・現代担当の高柳友彦さん(一橋大大学院専任講師)は「温泉地は自然資源と人的資源が大事。戦後については女性に注目し、存在の大きさを紹介した」と振り返り、作成を通じた新たな知見やエピソードにも触れた。

 今後の方向性に関して石川さんは「温泉誌を観光活用し、郷土の歴史に誇りを感じ取る材料にもしてほしい」と述べ「核となる湯前神社と大湯周辺に温泉都市の目玉となる安らぎの場として再生してほしい。共同浴場やシンボルとなるものもあるといい」と言及。斉藤市長は「熱海温泉誌の発行は熱海の発展の歴史の中でも大きな意味を持つ。温泉を中心とした町づくりの出発点に立ったという思い」と語った。

 斉藤市長は「熱海発展の歴史」、石川さんは「日本の温泉から見た熱海」と題し基調講演も行った。会場には市内の中学校と県立熱海高の生徒約50人も訪れ、講演などに耳を傾けた。

 【写説】約250人が出席して80周年を祝い、さらなる発展の誓った記念式典=桃山町のMOA美術館・能楽堂

 【写説】

内田さん(左)の司会で「熱海温泉誌」作成のエピソードなどを紹介する石川さんら編集委員と斉藤市長=MOA美術館能楽堂

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